及川光博ワンマンショーツアー 2001〜2002

「禁猟区〜サンクチュアリ〜」

at 東京国際フォーラム ホールA on 2002.2.23(34公演目)

 

〜チェホフの「立って御覧なさい」〜

 

セットリスト

M1:Crazy A Go Go!!

M2:三日月姫

M3:その術を僕は知らない

M4:名器

M5:SEXの意味・意味のないSEX

M6:若さのカタルシス

M7:君の中へ

M8:solution

M9:モラリティ

10:サンクチュアリ

11:天使のうた

12:求めすぎてる?僕。

EC1:今夜、桃色クラブで。

EC2:ミス・アバンチュール

EC3:死んでもいい

EC4:S.D.R.

WEC1:ココロノヤミ 

WEC2:バラ色の人生

<バックバンド 「O.K. Death」>

Key:吉村龍太 G:原田喧太 B:宗秀治 

Dr:阿部薫 Cho:広田由佳

 

<ダンサー 「本気(マジ)っす」>

福永敬洋 構井晃道

 

 

 

 

 

1.                  はじめに

 

1ヶ月ぶりの生ミッチー。今回は久し振りに、4人で楽しむ。うち1名は、「ニヒルなあんちくSHOW」以来の2回目の生ミッチー。18:00スタート予定だったか。今日の席は、正直遠い。1Fの後ろ。しかも、端の方。お客さんもさすがだ、フォーラムは多い。

 

 

2.                  本編

 

開演予定時間を、いつものように5分強押してのスタート。広い場内に、ミッチーの詩の朗読声が響く。そして、大歓声。緞帳が開き、ステージからまばゆい光があふれ出る。キャパシティ5000人の会場だけある。声だけで、既に熱気溢れる場内。このままどこまで行くのだろう…そんな思いが、開演早々駆け巡る。スタート3曲から、とにかく、盛り上がる。ミッチーもテンションが高そう。

 

「三日月姫」の後の、最初のMC。「5000人だよ。5000人!」と、かなり嬉しそうな、ミッチー。2F席への気配りも忘れない。「2F席って、前の方揺れるんだよね」とミッチー。そういえば、扇子も今日は持っていたか。時折扇いでいたかと思う。

 

これから踊る準備の為だろうか(ま、既に踊っているけどね)、準備運動を行った。手首足首、首回し(「はい、ここで首がなった人がいるはずです」とミッチー)。「両手を上げて、はい、左、右」と、手を左右に振らせる。それをやらせたにも関わらず、「変なの(笑)」と、ミッチー。

 

ライブアルバムを出すという話しもした。先週行われた、大阪フェスティバスホール2daysで、録音したとか。「なんかね、初日は固くなっちゃって。僕もメンバーも。で、ベイベー達に言ったら、ベイベー達も固くなっちゃって。だから2日目は、ベイベー達には言わなかったんだ。凄いよ〜。全収録だよ。初回には、うっとりシールを付けます。写真はね、AXの時の、オスカルミッチー。MCもたっぷり。」と、軽快にプロモーショントーク。

 

即興曲も披露。大阪で生まれた曲らしく、タイトルは、「俺、燃えてる」。「燃えて〜燃えて〜燃えまくってるミッチー Ah〜ミッチー♪」という歌詞で、勿論踊りつき。「ミッチー」の部分では、腰を突き出す。この曲聴いて、笑ったな。ミッチー、ナイス!この日の係は、「扇ぎ係」、「櫛係」、「失神係」。ミッチーは、笑みを浮かべて(席からは見えないが、絶対に笑みを浮かべていたと思う)、「良い事思いついちゃった♪」と、ルンルン口調で、発した。ミッチーが思いついたのは、「失神ドミノ」。前から順に、失神していって、後ろから順に起きあがる。失神ドミノとだるま起こし。客席にやらせるミッチーは、その光景を見て、「楽しいね〜」と笑う。メンバーは、手を叩いて笑う。1F席と2F席と別々に行ったかな。確かに、前から押し寄せてくる風景は、面白かった。そういえば、失神の指示をする時に、恥ずかしがっているベイベ−がいたのだろうか。「恥じとか捨てちゃいなさいね」と、言っていたっけ。さんざん遊んだ挙句、チーム名命名。ちなみに、このチーム名は、いつからついたのか。「東京エンジェルズ」と名付けたが、客席の反応が悪い。「なんだよ〜。天使は嫌なの?じゃ、デーモンズ」と言うミッチーに、またしてもブーイング。「じゃあ、師匠に付けて貰いましょう」というミッチーの言葉に、ちょっと慌てる師匠。師匠は声高らかに、「東京はげ茶瓶」という。チーム名、これに決定(笑)。今日のMC、相当長いぞ。メンバー紹介、どの辺で入れたか忘れたが、本気っすの紹介の時は、ミッチーと本気っすで、ポーズを作っていた。ちなみに、「X型」。これも初めて見たか?

 

ようやく、次の曲の紹介。今回は、客席にタイトルコールを要求。皆で、「名器」と揃えた後、軽快にイントロが始まる。「若さのカタルシス」で、今まであまり気付かなかったが、ベースソロの時に重なる、キーボードが素敵。

 

「君の中へ」の前の2回目のMCも長かった。ミッチーが、音楽をやるようになったのは、「男友達」が欲しかったかららしい。中学の時は、ハードロックバンドをやっていたらしい。「利家とまつ」の話題もした。「一角の人達と会う。楽しいし、素敵だよね。時代劇をやっていて思うのはさ、『粋』ってことなんだけど、あ、枠じゃないよ(笑)。存在として、男子として粋かどうか。これ大事だよね」と、語る。ちなみに、こんなに踊っていても、時代劇では使う筋肉が違うらしくて、筋肉痛になるとか。姿勢が悪いのもかっこ悪いし、立ち居振る舞いで、筋肉痛ということ。「だってさ、この状態で立ったり座ったりって、スクワット状態だよ」とミッチー。出演者の中で一番喋っているのが、中条きよしさんとか。ミッチー的に、同じ匂いがするらしい。共演者ネタはたくさんあるらしく、明日は、大好きな的場君について話しますと、ミッチー。「お芝居は、純粋に楽しい。音楽は凄く楽しいけど、辛かったり苦しい。自分をさらけ出すから」とも口にしていた。「人間の滑稽さ、儚さを歌にしたい」と言ったあと、「君の中へ」に続いた。

 

「サンクチュアリ」での最後の「よし!」が、非常に力強い口調だった。今まで聴いていたのとは、違う。「魂は輝いているか!」の言葉を挟み、「天使のうた」。「おいで!」は、やられた。遠いのに、心を鷲掴みにされる。フォーラムだからだろうか、銀テープ打ち上げもあった。このテープが打ち上がると、歓声がこぼれる。気分も、より高揚する。「求めすぎてる?僕」でのご当地一言は、「コモエスタ〜♪」(「コモエスタ赤坂」のフレーズ)。しかし、何故これ?ヒップを触らせた後の、「ばか、えっち」の言葉と仕草が可愛い。大熱気に包まれて、本編は19:46終了。

 

 

3.                  愛と哲学の小部屋

 

登場時に、カーリングを試みる。「はい、ここからは自由参加です。これから長くなるも、短くなるも、皆のパワー次第」とミッチー(というか、一郎)。「古い曲ばかり口ずさむけど、俺、今風アイドルに胸きゅん♪」と衝撃的発言(笑)。勿論、「誰〜?」という流れになる。ミッチーは、「誰にも言っちゃだめだよ」と口にしたが、言っちゃダメだよというほどでも無いと思うな。何故ならば、想像できたから。回答が。回答聞いて、「あ、やっぱり〜〜」と友人と言ってしまった。ま、あえて名前は伏字にしておこう。「あのね、○○○○ちゃん。だってさ、桃色だよ(ちょっと歌ってくれる)?やられた〜って思ったね。僕は、時代が早すぎたね(「今夜、桃色クラブで。」のことを言っているのだろう)。彼女自身がというより、売り方、イメージが、良いね。あのアイドル感。あのメロディーに心をつかまれる80年代っ子」と、ミッチー。皆のアイドルって、誰になるの?という話も。「光GENJI」の回答に合わせて、「ようこそ〜ここへ〜♪」と歌うミッチー。「イエモン」っていう答えもあったな。こんなやり取りを非常に楽しんでいる、ミッチー。ミッチーは、大学の軽音時代では、ソウルファンクをやっていたそうだ。マニアックとも言っていた。「ライブアルバムは、素晴らしいと思うよ。ファンクマニア、ソウルマニアにとっては」と、発売するライブアルバムの宣伝も忘れない。ただ、ミッチーは、こう言っていた。「あのね、録り終わって思ったね。こんだけ踊ってのライブアルバム。無謀っちゃ無謀だよね」と(確かに、無謀かも)。そういえば、やってみたいのは、「フィギアスケートの選手、宝塚のトップ」というのも話していた。「あ〜やっぱり」と思った。ようやく、本題に入る(ここでのMCも今までより長かった)。

 

1つ目は、「ミッチーは、片仮名、平仮名どっちで書くのが正しいの?」。「良い質問だね。雑誌とかメディアでは片仮名。基本的に、平仮名は僕が使う。でも、愛情たっぷりのベイベーが使うのも可」ということ。ちなみに、ネットの話しもしていた。「そこはかとなく有名な僕だけど、嘘つきミッチーとか出没するでしょ?ネットは、否定はしないけど、道具を使いこなしていない人が嫌いなんだな〜」と言っていた。

 

2つ目は、「明日は友達連れての参加です。今日は一人だけど。知人が来ているので、名前を呼んであげてください」という、男子からの内容。ちなみに、知人とは、女の子。ミッチーは、「え?どういう関係なんだ?こっちのが気になる〜」と。もちろん、ベイベーの名前もちゃんと呼んだ。

 

3つ目は、「利家とまつをみているんだけど、ミッチーはいつ出るの?」。「よく言うでしょ。始めちょろちょろ中ぱっぱ…(それはご飯を炊くときだよ…)。的場君がさ〜。あ、これは明日ね」と、ミッチー。ちなみに、4月末頃からの登場らしい。

 

4つ目は、「SCOOP ON SOMEBODY ファンの人を連れてきました。初生ミッチーです。感想を訊いてみて!」。ミッチーはこのベイベーに呼びかける。答えは、「やらしい」とのこと。そういえば、「シカオちゃんもそうだけどさ、ファンク好きには通じるものがあるんだよね。でもね、踊るのは僕だけ。皆踊れば良いのに。シカオちゃんが、『ポー!』とかさ(マイケルジャクソン風)」とも言っていた。思わず、シカオちゃんが、「ポー!」と言っているのを想像した。そして笑った。

 

5つ目は、「少年のようなミッチーでいて!」。「え?僕って、少年みたい?32歳、独身貴族。頭脳ミッチー、少年ミッチー。頭脳と心の共存で人間が出来ている。どちらかだけじゃダメだよね。使い分けないとね。皆、素敵な大人にね」とミッチー。

 

愛哲、今回割りと長かった様な気がする。

 

4.                  アンコール

 

アンコールでも、変わらぬパワーというより、むしろ増大。メンバー再登場。客席は座ったまま。よく考えればこの状況も珍しいが、なんとなく、そういう雰囲気だったか。そこでミッチーは、考えた。師匠の号令で立たせようとするも、立たない(皆流れが分かっているかのような、動き)。続いて宗ちゃんで、ちらほら立つ。ここでミッチーが奥の手を使う。そう、チェホフを登場させた。チェホフが、「立って御覧なさい」と一言。これに合わせて、一斉に立ちあがる。この流れ、なんでここまで空気の読み方が一致するのか謎だが。やはり、一体感コンテストがあったら、優勝狙えるんだろうか(笑)。

 

「今夜、桃色クラブで。」では、「いたずらして〜(したいの意味)」と入れるし。「ミス・アバンチュール」では、歌詞忘れたっぽいし(「ほにゃらら〜〜♪」と言っていた様に聞こえた)。「死んでもいい」では、ジャージの本気っす。この場内全体の雰囲気が、もう壊れている…という状況。神奈川の時と違うのは、「ミス・アバンチュール」も「死んでもいい」もあったこと。「あれ?入れ替えじゃなくて、もしかして曲を増やしているの?」と嬉しくなる。「死んでもいい」の後、ステージ袖に向かうミッチー。客席から、「え〜!!」という大きな声。それに応えて、「やる気は?」「マンマン」、「熱気は?」「ムンムン」、「ハートは?」「モンモン」のやりとり。「じゃあしょうがないや〜。やろうっかな〜」とミッチー(一体誰の口調?)。「どうする?宗ちゃん」と宗ちゃんに振ると、「やろう!」と返答。「光一郎よ!」と光一郎先生登場。「レッツ自己解放!」と、声高らかに発して、「S.D.R」。そう、まさしく、曲数減らさずに、1曲追加状態。嬉しすぎる。今回のダンスは、「T・O・K・Y・O」。東京そのまんまなんだけど。意外に、踊りにくかった。ステージを一旦去る時、ミッチーが、時代劇のすり足で去った為、メンバーも真似してすり足退場(笑)。

 

「ココロノヤミ」では、シャウトがあった。これも凄かった。ぐっと来るような感じがね。「バラ色の人生」の展開方法に、若干の変化があった。今までは、「ココロノヤミ」の後緞帳が下りて、上がった時には、既に、「バラ色」だったが、今回は、緞帳下りて開いた時は、ゆかベイベー以外のメンバーが中央に揃って、お辞儀。ここで緞帳再び下りて、再度上がった時に、ゆかベイベーもステージにいる状態で、「バラ色の人生」。ラストの時に、中央に戻れなかったミッチーは、最後のフレーズだけやり直す(笑)。動きすぎていたら、中央で決めのポーズが出来なかった。その為、そこだけやり直し。今日も非常に、盛り上がりのラスト。ミッチーの最後の挨拶も、非常に丁寧。チェホフ登場時も、大歓声。20:57終了。

 

 

5. さいごに

いや〜。本当に楽しかった。ちなみに、明日も行くことにした私。スタレビは、蹴った。だって、ミッチーの残りは、僅かだからね。ちなみに、今日一緒に観ていた、友人自体、今日のスタレビを蹴って、フォーラムに来た。最初は、先にチケット取っていたスタレビに行くつもりだった彼女も、悩んだ上、フォーラムに。このメンバーの中で、明日も来るのは私だけ。皆に、「いいな〜」と言われながらの帰り。ちなみに、翌日のチケットは、当日券を電話予約で確保している。席は一体どこかは分からないけど、やはり行くことにしておいてよかった。観れば観るほど、もっと観たくなる。そういえば、拍手が長くなっていたな。そして、どんどん、延びるライブ時間。MCで延びるところが、スタレビっぽい。今回のツアーは、以前よりも、延びる時間が増えたように思えるな。明日も楽しもう。